コスメは女性をより美しくしてくれるアイテムで、日常生活には欠かせないものとなっていて、インスタグラムを見ていてもコスメにこだわった投稿をしている人は数多く見られます。
今回は、5万人を超えるフォロワーを抱え、様々な方法でコスメの良さを伝えているインスタグラマー、さらにフリーランスモデルとしても活躍している濱田あおいさんに、どのように今のスタイルを確立したのかや、最近のインスタの活用の仕方まで、詳しくお話を伺いました。
一つのテーマに絞って続けることが大事
―今のような投稿スタイルになった経緯やフォロワー獲得の経緯・コツなどを教えて下さい。
濱田:4年前に、留学をしていた友達からインスタグラムというアプリがあるのを聞いて始めたのがきっかけです。その時は今みたいな投稿ではなく、プライベートでなんとなく食べ物や友達と遊んでいる写真を載せていました。
3年くらい前から動画のメディアに出始めるようになり、自分はコスメが好きだという事に気がつき、美容やコスメの投稿を意識するようになりました。それまではモデルの活動などとともに他の写真も載せたていたのですが、去年からはコスメをメインにした投稿をしています。
そしたら、それまでは男女半々ぐらいのフォロワーだったのですが、徐々に女性のフォロワーを中心に増えていきました。やっぱり、極力一つのテーマに絞って続けていくということが大事だなと思います。
―コスメ以外の可愛い写真などは載せたくならないのですか?
濱田:ディズニーに行った写真とかは載せたくなりますね。ですけど、過去にディズニーの写真を載せたら、1日で100人ほどファロワーが減ってしまったことがあって…その時に改めてコスメ以外の情報が求められていないということに気づかされました。
それ以来、フィードには完全にコスメと決めています。でも、ストーリーには告知やライブ配信の予定、友達と遊んでいる時の動画など何も決めずにバラバラに載せたいものを載せています。
自分が発信するものだから正しい情報を届けたい
―他にもコスメの投稿をしている人が多くいますが、その中で他と差別化をしていることはなんですか?
濱田:結構コスメとかを載せている人でも、フィルターがかかっていて本物のコスメの色味じゃない写真や動画を載せていることが多いなって気づいて、私は、明るさとかを多少調整したりするんですけど、より実物に近い色味を載せるようにとても気をつけています。
何となく全体の色味の統一性とかは持たせるんですけど、美肌フィルターとかはあまりかけないようにしています。また、コスメの発売日とかを調べていて、欲しいと思ったものをすぐに買い、レビューとかも極力早いスピードで載せるようにしています。
―早く正確な情報ということを意識されてるんですね、自分が使ってみて微妙だったコスメってありますか?また、そのような場合はどのようにしていますか?
濱田:ありますあります!そうするとそのコスメは動画を撮らないです。写真も載せないし、もういいやってなります。ダメだったコスメとしてフィードに載せることは絶対にないんですけど、もし、コメントやインスタライブで聞かれたら、正直に「うーん、私は好きじゃなかったな。」とか言っちゃいます。
これだけフォロワーがいると正しい情報を伝えないとなと思います。
インスタの投稿にはこだわりが満載!
―そうなんですね。それでは、次にインスタの運用の仕方についていくつか聞きたいのですが、まずご自身の投稿の中で一番反響のよかったものはなんですか?
濱田:今年の1月ぐらいにKATEのアイシャドウの動画を載せたんですけど、その動画の再生回数がとても良かったです。
―どうしてその再生回数が良かったと思いますか?
濱田:やっぱりアイシャドウって何色かパレットに入っていて、塗っている色がどれだかわかるようにのせてみたんですよ。(インスタ参照)
それがとても見やすかったみたいで反響を呼びました。塗っているシーンと撮ってるシーンを足しても良かったんですけど、そうすると動画が長くなって嫌だなと思って、こういう風に載せて見たら反響ありましたね。
あとは、ラメ感とか結構綺麗に出たので、それも一つの要因だと思います。
―動画を見やすく工夫されているのですね。それではコスメの置き画で投稿時に気をつけていることなどはありますか?
濱田:置き画のポイントは白っぽい背景が好きなので、白っぽい感じで統一感を出しているんですけど、白すぎても気持ち悪いなと思って、たまにちょっと色のある背景を入れたり、コスメに色が目立つものとかを持ってきたりしてバランスを整えたりします。
でも、あんまり決めすぎると自分が写真を撮りづらくなるので緩いルールにしています。あとは、コスメも全部が全部色味が強いわけじゃないので、何と無く同系色でまとめたりはしています。
あと、これは動画にも共通していることなんですけど、基本的に写真を撮るときは晴れている日に窓際に取りたいものを置いて太陽の光をたくさん取り入れて撮るようにしています。なので、天気が悪い日が続くと色味が暗くて伝わりづらいものになってしまうので困りますね。
―最近の投稿をみる限り、自撮りの写真を減ってきたように感じられますが、運用方法などを変えたのでしょうか?
濱田:同じ感じが続くと見ている人も飽きてしまうので、何と無く見たことある写真かもって思われないように、ちょっとバランスを取りつつ頑張ってはいるところですね。
やっぱり自撮りって需要ないじゃないですか。でも、極力自撮りを載せる時は、全体のメイクを見せたり、新発売のコスメをこういう風に他のアイテムと組み合わせました、とかを発信したいので、1枚目は自撮りの写真、2枚目以降に使ったコスメを載せる、といったように、コスメ自体の情報がわかりやすいように複数枚投稿しています。
時間の変化にも柔軟に
―最近ではインスタに新しい機能が続々登場していますが、活用しているものなどはありますか?
濱田:質問機能をよく使いますね。私がストーリーの質問機能で、「海外で買った方がいいコスメはなんですか?」とかをみんなに聞いたりしてます。
見てくださっている人もコスメに詳しい人が多いので、割と色々教えてくれます。ネットで調べたりするより確実な情報が入ってくるので、その辺は最近楽しいなと思ってます。
―今後のSNSの運用の仕方のビジョンはありますか?
濱田:今のイメージのままで行くと思うんですけど、年齢が上がると使うコスメのブランドだったりだとか、見てくださる層も変わってくると思うので、年代に合わせて発信し続けられたらなと。
今のフォロワーは結構幅広くて高校生ぐらいから30代前半ぐらいまで、お子さんがいる方もいたりするんですけど、これから自分自身が歳を重ねていくと思うので、年齢に合ったものをチョイスし続けられたらいいなと思います。
あとはインスタだと真面目で固い人というイメージがあると思うので、YouTubeとかでゆるい一面も見せていきたいです。
―インタビューは以上となります。ありがとうございました。
今回のインタビューではインスタグラムの2面性が見られたと思います。
1つめは自分の好きなものを通じて交流するツールだということです。濱田あおいさんは自分が使ってよかったというコスメを美しく写真を撮ったり、共通の趣味を持つ人と質問機能で交流を深めたりして楽しんでいるようです。
2つめは情報を発信するツールだということです。自分のアカウントを通じて情報を発信するということは多かれ少なかれ責任が伴うものです。あおいさんは自分の使ってよかったと思えるコスメに対して、責任を持ちながらも自信を持ってフォロワーに情報を提供しています。早くて正確な情報というのはやはり現代のSNS社会にとって重要視される、ということを再確認できました。
彼女のアカウントの人気の秘訣はこういうところにもあるのではないでしょうか。